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2016年4月11日月曜日

堀内昭「気を形」展 - 東横イン 元麻布ギャラリー甲府

担当Kです。

本日から開催の 写真展「気を形」展 を観てきたのでレポートしたいと思います。






この写真展は甲府の写真家、堀内昭さんの個展で「斑入り(ふいり)」の葉の写真ばかり85点を展示した、貴重な内容となっています。






「斑入り」というのは、本来なら緑である葉の一部が、白や黄色になる状態だそうです(担当Kは不勉強で知らなかったので勉強になりました)。

斑入りの植物に魅せられた堀内さんは、ご自宅の斑入りの葉の写真に撮りためるうちに、写真の芸術的な側面に気づかれたようです。






植物について熱く語りあえる方にぜひ来ていただきたい、とおっしゃっていたので、写真に興味がある方はもとより、植物について語りたい方にもオススメです。(^^






写真は以下の例のように7つにテーマ分けされ、1日の時間軸に沿って展示されています。

  • テーマ1: 日曜日の朝、庭に入ると
  • テーマ2: ボッティチェリ 春の祭典から
  • テーマ3: 黄金伝説


今回は特別に許可をいただいて内部の撮影を許可していただきました。

担当Kのヘタクソな写真より実物の方がずっと素敵ですので、ぜひ足を運んでみていただければと思います。(^^


堀内昭「気を形」展は東横イン 元麻布ギャラリー甲府で、2016年4月17日(日)まで開催中です。




2015年11月24日火曜日

マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展 - 東京都美術館

担当Kです。

今回は東京都美術館で開催中の マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展 を見に行ってきたので、レポートしたいと思います。






モネは印象派の巨匠で、印象派の名前の由来となった作品「印象」を残した画家です。
(担当Kは不勉強なため、その事実を知りませんでした)

今回の展覧会は、クロード・モネが自身の死まで手元に残し、次男ミシェル・モネの手を経てマルモッタン美術館に寄贈されたコレクションからのもので、モネの生前にはあまり公開されることがなかった貴重な作品が多く展示されています。


担当Kはこれまで印象派について、なんとなくボンヤリとした感じであまり興味を持てずにいたのですが、今回、実際の絵画に触れ、その時に力強く、時に勢いのある筆遣いや、対象をどこまで省略(シンボル化)できるかという試みに強く心を打たれました。

色彩面では微妙な色使いに好感が持てた他、離れてみた場合に非常に写実的に見える場合があり、どこまでが計算されたものなのだろうかと想像を巡らせた展示会でした。


晩年は白内障におかされたこともあり、抽象性の高い作風で同じモチーフを繰り返し描き続けますが、これらの作品は描かれたものが判然としないながらも、担当Kは強い生命力のようなものを感じました。

「睡蓮」はこの代表作です。



ここのところ担当Kは美術展巡りが趣味の一つになりつつあります。

本物の美術に触れることが、新ブランド ququs やそのコンテンツ への好影響につながると良いなと考えています。



さて東京都美術館のある上野公園は、敷地内に多数のポータルがあり、イン活にも適しています(担当Kは公園内はあまり歩けなかったので、次回トライしたいと思います)。

モネ展は12月13日(日)まで開催中です。





2015年8月4日火曜日

中村キース・ヘリング美術館リニューアルオープン記念展

取材担当Kです。

今回は、北杜市小淵沢町にある「中村キース・ヘリング美術館」を訪れました。






キース・ヘリングは80年代アメリカを代表するポップアーティストで、ミニマル化された多数の人間が折り重なる作風は目にされた方も多いのではないかと思います。


前述の美術館は、「キース・ヘリングのコレクションのみを展示する、世界で初めての美術館」(美術館サイト「ごあいさつ」より)とのこと。

2016年1月4日まで「中村キース・ヘリング美術館リニューアルオープン記念展」が開催中です。






当日の甲府は36.5度の最高気温を記録したようですが、美術館のある小淵沢は、陽射しこそ強いものの明らかに過ごしやすく、のっけから驚く担当K。

さらに涼しい木立の中の歩道を進むと、森の中に美術館が姿を現します。






館内には100点近く(正確には99点)の作品が展示されており、展示方法にも工夫が。

表情のない人間(や犬)の絵は、見る側の様々な解釈を可能にしますが、担当Kには楽しさや生命力といったものを連想させました。

サブウェイ・ドローイングというゲリラ的活動手法や、若くしてこの世を去ったキースの生命に対する想いのようなものが感じられたように思います。

・・・と少し真面目に書きましたが、作品はどれもマンガチックで、もっと直接的な楽しさがあったのも事実です。






さて上の写真は、緑大好き担当Kへの上司のお土産です。

ユニクロとMoMAのコラボ Tシャツで、なんでもユニクロの中でも旗艦店でのみ取り扱われるレア物のようです。

今回の美術館訪問もこのTシャツがきっかけでした。





最後に気になるポータル情報ですが、美術館周辺には残念ながら今の所ポータルはなさそうです(いくつかポータル候補はあるように見受けられるので、そのうち生えるかもしれません)。

車ですぐの「道の駅こぶちざわ」まで足をのばすと、10個弱のポータルがあります。



以上、担当Kでした。
次回もお楽しみに。





2015年5月19日火曜日

手塚治虫展@1990年

取材担当Kです。

私のデスクの上には、ときおり不思議なものが置かれていることがあります。

今回はその中から、1990年に東京国立近代美術館他で行われた「手塚治虫展」のカタログ(図録)についてレビューしてみたいと思います。






1990年は手塚治虫死去の翌年にあたり、この展示会もマンガ界の巨星の死を受けてのものと想像します。

主催者はカタログ冒頭で、手塚治虫を以下のように評しています:


手塚治虫は、(略)戦後のほとんどすべての期間にわたって、広大かつ深遠なイメージの世界を展開しました。(略)マンガ家として時代のさまざまな要求に敏感に反応しながらも、その制作の根底には常に同じテーマが秘められていたようです。(略)つまり人間とは何か、なぜ愛し合い、憎しみあい、かくもいとしくも愚かなのか、という普遍的な問いかけであったと思われます。

展覧会開催には苦労もあったようです。

「美術館活動の中の手塚治虫展」と題された岩崎吉一(東京国立近代美術館企画資料課長/当時)の文章には以下のようにあります:

もっとも困難だと予想されたのは、ストーリー性の問題であった。(略)厖大な量の平面的表現の連続からなる手塚マンガのストーリーを、限られた展示空間の中で伝えるのは(略)技術的に不可能である。(略)欠落するであろうストーリー性をどのようにして補うかが最大の問題として残った。

結局、原画1,500ページ分に加えて映像等を加えての構成となったようです。






分量の問題(カタログは350ページにおよんでいます)、および技術的な問題(1,500ページ分の原画を担当Kの稚拙な文章で紹介することの困難さ)から、今回の記事では展覧会(そしてカタログ)を構成する5つのカテゴリーを紹介するにとどめたいと思います。


  I. 冒険とロマン

  II. 理想を求めて − アポロン的世界

  III. 現実のなかで  ディオニュソス的世界

  IV. 生命の詩  輪廻転生の世界

  V. 歴史のなかへ



いかがでしたでしょうか。

今回は記事化するのが少し難しい題材でした。
担当Kが手塚治虫に明るければ、もう少し実ある記事が書けたのかもしれません。

担当Kのデスクにはまだまだ高難度グッズのストックが存在します。
次回以降もお楽しみに!





2015年4月21日火曜日

「夜の画家たち − 蝋燭の光とテネブリスム」山梨県立美術館 特別展

取材担当Kです。

山梨県立美術館 で土曜日(4/18)から開催されている特別展、「夜の画家たち − 蝋燭の光とテネブリスム」を鑑賞してきましたので、簡単にレポートしたいと思います。






今回の展示は「テネブリスム」と呼ばれる、光と闇のコントラストを強調する画法を特集したもので、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「煙草を吸う男」が特別展示されている他、同じくテネブリスムを代表するレンブラントのエッチングや、日本の画家による夜景作品が展示されています。

担当Kは色彩検定の教科書で、ラ・トゥールらが活躍したバロック美術が生まれた17世紀について「光の世紀」であると学んでおり、今回の展覧会は勉強した内容を実際の作品で実感できる点でも貴重な体験でした。


展示作品の中で、担当Kが特に心を惹かれたのは、以下の2点でした:


 ・彭城貞徳:九十九島・月夜の景

 ・亀井竹二郎:石版画『懐古東海道五十三驛眞景』油彩原画「原驛」


いずれも極端に暗い夜の風景を描いたもので、暗闇の中の微妙な階調と、わずかな明かりのみで構成された、非常に印象深い作品でした。


どうやら担当Kはバロック美術の暗闇主義、すなわち「テネブリスム」が好みのようで、つまり今回の展示会はまさにストライクゾーンだったようです。

自分の嗜好が判明したので、この方面をもう少し探求してみたいと思います。



特別展「夜の画家たち − 蝋燭の光とテネブリスム」は、山梨県立美術館 で6月14日(日)まで開催されています。

なお、山梨県立美術館は「芸術の森公園」内に位置しており、同公園内の多数のオブジェが「ポータル」登録されていますので、そちらもぜひお楽しみください。(^^



以上、担当Kでした。
次回のレポートをお待ち下さい!